日本企業の個別株に投資している当ブログ運営者である私の投資ポートフォリオの状況と投資成績について、参考情報として毎月公開していきます。興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
ポートフォリオ概況
私の日本株ポートフォリオの最新状況について、各銘柄の8月中の評価額増減とともに紹介します。
※ 8月中に購入した株については計算に入れておらず、8月中に売却した株については確定損益を計算に入れています。
コード | 企業名 | 7月末評価額 | 8月末評価額 | 8月評価額増減 |
1780 | ヤマウラ | \130,400 | \119,100 | -8.67% |
1928 | 積水ハウス | \378,000 | \375,400 | -0.69% |
2685 | アダストリア | \331,500 | \361,000 | +8.90% |
2768 | 双日 | \360,100 | \347,500 | -3.50% |
2914 | JT | \443,400 | \420,300 | -5.21% |
3150 | グリムス | \241,000 | \267,600 | +11.04% |
3381 | ソフトクリエイトHD | \179,600 | 8/2 売却 | - |
3480 | ジェイ・エス・ビー | \296,300 | \308,000 | +3.95% |
3771 | システムリサーチ | \153,400 | \142,400 | -7.17% |
3924 | ランドコンピュータ | \406,000 | \381,000 | -6.16% |
3964 | オークネット | \242,000 | \239,700 | -0.95% |
4202 | ダイセル | \293,100 | \260,900 | -10.99% |
4595 | ミズホメディー | \344,800 | \319,600 | -7.31% |
4792 | 山田コンサルティンググループ | \220,200 | \242,900 | +10.31% |
5334 | 日本特殊陶業 | \452,000 | \430,200 | -4.82% |
5393 | ニチアス | \469,500 | \566,000 | +20.55% |
6062 | チャーム・ケア・コーポレーション | \154,500 | \149,100 | -3.50% |
6432 | 竹内製作所 | \488,000 | \430,000 | -11.90% |
6490 | PILLAR | \512,000 | \434,500 | -15.14% |
6777 | santecHD | \822,000 | \702,000 | -14.60% |
7272 | ヤマハ発動機 | \707,500 | \633,500 | -10.46% |
7605 | フジ・コーポレーション | \211,400 | \221,000 | +4.54% |
7745 | エー・アンド・デイ | \282,700 | \251,400 | -11.07% |
7818 | トランザクション | \180,000 | \198,500 | +10.28% |
7970 | 信越ポリマー | \161,800 | \156,200 | -3.46% |
8308 | りそなHD | \109,200 | \103,050 | -5.63% |
8593 | 三菱HCキャピタル | \218,100 | \209,700 | -3.85% |
9384 | 内外トランスライン | \569,800 | \541,800 | -4.91% |
9744 | メイテック | \341,000 | \343,800 | +0.82% |
9769 | 学究社 | \212,400 | \202,100 | -4.85% |
確定損益 | -\34,300 (ソフトクリエイトHD 100株) | |||
ポートフォリオ全体 | \9,732,100 | \9,323,950 | -4.19% | |
(参考) TOPIX | 2794.26 | 2712.63 | -2.92% |
8月中の投資成績については、7月から引き続きマイナスとなり、4.19%下落する結果となりました。日本株全体の指標となるTOPIXは2.92%の下落に抑えられていることから、TOPIXも下回る成績となりました。8月2日・8月3日にあった日本株全体の急落から値が戻しきれていない、半導体関連銘柄のウェイトが多いことが原因だと考えています。
また、8月2日・8月3日の日本株全体の急落については、以下の2つの要因が重なったためだと想定されています。
① 7月31日の日銀金融政策決定会合にて、植田総裁の引き続き利上げを進めていく意向の発言を受けて、円安を背景に積みあがっていた円キャリートレードの巻き戻しが起こり、急激に円高が進行
② 8月2日に発表された米国の7月雇用統計が市場予想を大きく下回り、市場の不安が拡大
⇒ 海外投資家を中心に一斉に日本株が売られてしまった
8月中の売買内容について
8月中の売買については、2銘柄の追加購入、1銘柄の売却を行いました。
8月購入銘柄
・ランドコンピュータ(3924):8月5日に200株追加購入。
株式会社ランドコンピュータは、企業や官公庁を顧客として持つ、システムの受託開発やパッケージソフトの導入を支援する事業などを行っているシステムインテグレータ(SIer)企業です。ランドコンピュータの株を追加で購入した理由としては以下を挙げます。
- 2024年3月期決算で営業利益率12.5%、ROE23.3%と高収益かつ、来期も増収増益予想
- PERが10倍を切る割安な水準になっていたこと
- 配当利回りが5%以上と配当収入が期待できたこと
ランドコンピュータについては、以前以下の記事で特集していますので、興味があれば参考にしてみてください。
・竹内製作所(6432):8月7日に100株追加購入。
株式会社竹内製作所は、ミニショベルやホイールローダーといった小型かつ信頼性の高い建設機械に特化した建設機械メーカーです。海外売上比率が9割超えるほど高いことも特徴です。竹内製作所の株を追加で購入した理由としては以下を挙げます。
- 2024年2月期決算で営業利益率16.6%、ROE19.4%と高収益かつ、来期も増収増益予想
- PERが7倍を切る割安な水準になっていたこと
- 配当利回りが5%以上と配当収入が期待できたこと
竹内製作所については、以前以下の記事で特集していますのでこちらも興味があれば参考にしてみてください。
8月売却銘柄
・ソフトクリエイトHD(3371):100株を売却。
株式会社ソフトクリエイトHDは、ITインフラの構築やクラウドサービスの提供など、実に多岐にわたる事業を手掛けているIT企業です。特にECサイト構築ソフトウェア「ecbeing」は15年連続国内シェアNo.1と不動の地位を築いています。ソフトクリエイトHDの売却を決めた理由としては以下を挙げます。
- 8月2日、3日の日本株の急落に伴い、リスクヘッジとしてポートフォリオ内で評価損益率が最も低かった同社株を損切りしたため
- 8月購入銘柄の購入資金として充てるため
- 8月1日に発表された第1四半期決算が前年同期比10%減益と想定より悪かったため
8月購入銘柄を含めたポートフォリオの各銘柄の比率としては、以下の円グラフのようになっています。

ポートフォリオ銘柄 上昇率・下落率ランキング
私の投資ポートフォリオ内で8月中に上昇・下落の大きかった銘柄TOP3を紹介します。
8月上昇率TOP3
8月のポートフォリオ内の上昇率が高かった銘柄TOP3は以下の3つです。
- 第1位:ニチアス(5393) 8月上昇率:+20.6%
- 第2位:グリムス(3150) 8月上昇率:+11.0%
- 第3位:山田コンサルティンググループ(4792) 8月上昇率:+10.3%
8月中の上昇率トップは、ニチアスでした。この企業は石油化学プラントや半導体製造工場から自動車に至るまで、あらゆる工場・製品で使用されるシール製品や断熱材を製造するメーカです。8月5日に発表された第1四半期の決算発表において、前年同期比35%の純利益増加を発表し、業績を上方修正したことが好感され株価が上昇しました。
上昇率の2位となったのは、グリムスでした。中小企業・家庭向けに太陽光発電設備や蓄電池などを販売する事業や、太陽光発電所を建設・運営する事業を行っている企業です。8月9日に第1四半期決算を発表し、前年同期比10%の純利益減少となったものの、主力の中小企業向け太陽光発電販売事業の売上高が伸びていることを背景に、株価が上昇に転じています。
上昇率の3位に顔を出したのは、山田コンサルティンググループでした。M&Aや事業承継に向けた経営コンサルティング事業を主力事業として、未公開株式や不動産に投資する事業も行っている企業です。8月6日に発表された第1四半期決算で、前年同期比3.1倍の純利益の増加を発表したことをきっかけに、上方修正期待の買いが入ったとみています。
8月下落率TOP3
8月のポートフォリオ内の下落率が高かった銘柄TOP3は以下の3つです。
- 第1位:PILLAR(6490) 8月下落率:-15.1%
- 第2位:santecHD(6777) 8月下落率:-14.6%
- 第3位:竹内製作所(6432) 8月下落率:-11.9%
下落率のトップに顔を出したのは、PILLARでした。今年7月に日本ピラー工業から社名変更を行った企業で、半導体製造工場向けに樹脂製の配管部品やポンプ、シール部品を供給しています。8月6日に第1四半期決算を発表し、前年同期比23%の純利益の減少となりました。この業績悪化が嫌気され、株価の下落につながっています。
下落率の2位にランクインしたのはsantecHDでした。光ファイバー通信に必要な光学部品や、光測定器といったニッチな市場で強みを持つ製品を持っている企業です。8月9日に第1四半期決算を発表し、前年同期比2.1倍の純利益の増加と非常に好調な業績を示しました。しかし、半導体関連銘柄の一角として期待を集めていたこともあり、市場の期待には届かず株価が伸び悩んだとみています。
下落率の3位となったのは、竹内製作所でした。8月の購入銘柄としても紹介した小型の建設機械に特化した建設機械メーカーです。海外の売上比率が9割と非常に高いため、日銀の利上げによる円高の影響で利益が減少するとみられており売りに押されましたが、決算を見る限り業績は好調を維持しているため、株価は徐々に上昇に戻ると想定しています。
これまでの月別投資成績の振り返り
当ブログに毎月のポートフォリオの投資成績を公開し始めた2024年6月から8月までの成績を、参考指標のTOPIXと併せて以下のグラフに示します。6月から8月までの通算成績では上回っているものの、月別ではTOPIXに1勝2敗で負け越しているため、これから巻き返していきたいところです。

まとめ:急落相場でも焦らず慎重な対応が大事
今回の記事では、当ブログ運営者である私の日本株投資ポートフォリオの8月の投資成績について紹介しました。8月は月初めから歴史に残るほどの急落があり、投資家の皆さんも不安を感じられずにはいられなかった月ではないでしょうか。8月はポートフォリオ全体で4.2%の下落となりましたが、焦らずほとんどの銘柄を保有し続けた結果、この程度の下落で抑えられたと考えています。中長期投資であることを忘れず、冷静に判断することの大切さを実感しました。