【2024年上半期】日本株の注目企業6選を紹介!

注目銘柄

3月期の決算発表内容が出そろったところで、決算内容をもとに以前紹介した私の投資基準をもとに、スクリーニングを行い、さらにその中から今後の成長が期待できそうな企業6つをピックアップして紹介します。

投資先企業の選別基準
  • PER ≦ 15倍
  • 直近10年間黒字経営を継続
  • 直近10年配当を継続
  • 売上高100億円以上
  • 直近10年営業利益率の伸び ≧ 2倍
  • 営業利益率 ≧ 10%
  • ROE ≧ 15%

このような形で注目企業について、定期的にこのブログで発信していくようにしています。興味があれば、ぜひ参考にしてください。

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2024年上半期 注目企業6選リスト

早速、今回紹介する注目企業6社のリストを以下に示します。

銘柄コード企業名PERROE業種
1429日本アクア13.423.2建設業
3371ソフトクリエイトHD14.119.4情報・通信業
3771システムリサーチ11.720.0情報・通信業
6226守谷輸送機工業12.820.6機械
8117中央自動車工業12.516.2卸売業
8890レーサム6.722.4不動産業
※PER:5月27日時点の株価・各企業の2024年度本決算短信の来期予想業績から計算 
 ROE:各企業の2024年度本決算短信から抜粋

上記リストに挙げた各企業について,それぞれどんな企業なのか紹介していきます。

日本アクア(1429):建築用断熱材でトップシェア

日本アクア株式会社は、住宅や工場の建築に使うウレタン断熱材でトップシェアを誇る企業です。この企業の特徴としては、以下の内容になります。

  • 高品質かつ施工のしやすい断熱材「アクアフォーム🄬」でシェア拡大
  • 断熱材を現場施工するところまで一貫して実施できる唯一の企業
  • 省エネ性能の高い住宅への国の補助・半導体工場建設ラッシュが追い風に

直近5年間の業績をグラフ化したものを以下に示します。売り上げ拡大を続けており、ROEが20%を超える高収益性を達成していることも見て取れます。

引用元:株式会社日本アクア 2019年~2023年12月期決算短信

日本アクアについては、以下の記事で特集していますので、こちらも参考にしてみてください。

ソフトクリエイトHD(3371):ECサイト構築ソフトでシェアNo.1

株式会社ソフトクリエイトHDは、ITインフラの構築やクラウドサービスの提供など、実に多岐にわたる事業を手掛けているIT企業です。特にECサイト構築ソフトウェア「ecbeing」は15年連続国内シェアNo.1と不動の地位を築いています。各事業について簡単にまとめると以下の内容になります。

  • ECソリューション事業:中小規模専門店などのECサイト構築を支援
  • デジタルマーケティング事業:顧客ECサイトにお客さんが集まり続けるようサポート
  • システムインテグレーション事業:顧客要望を理解して、最適なソフトウェアを提案・導入
  • ワークフロー事業:企業の申請・承認手続きを電子化するソフトの開発・販売
  • コンテンツマーケティング事業:顧客企業サイトのコンテンツを制作し注目されるサイトを作り上げる

これほど多くの事業を展開しているIT企業は珍しく、高収益性を保った企業業績の成長につながっていると考えます。

直近5年間の業績をグラフ化したものを以下に示します。ROEが15%超えのレベルを維持しており、売り上げを利益につなげる力の強さが見て取れます。

引用元:株式会社ソフトクリエイトHD 2020年~2024年3月期決算短信

システムリサーチ(3771):トヨタグループを支えるITソリューション企業

株式会社システムリサーチは、企業の業務アプリケーションやITコンサルティング・自社開発のパッケージソフトの販売などを行っている企業です。その特徴として以下が挙げられ、企業のDX化が進んでいくにつれ業績を伸ばしていくことが期待される企業です。

  • 売上高の約3割を世界のトヨタグループ向けが占めており、実力が裏付けられている
  • PDFファイルに手書き保存できる「デジペーパー」など独自開発パッケージソフトウェアも提供
  • DX関連投資+生成AI市場の拡大を追い風に業績拡大

直近5年間の業績をグラフ化したものを以下に示します。安定して高収益性を保ちつつ売り上げを伸ばしていることが分かります。

引用元:株式会社システムリサーチ 2020年~2024年3月期決算短信

守谷輸送機工業(6226):大型荷物用エレベータでトップシェア

引用元:守谷輸送機工業株式会社 納入実績

守谷輸送機工業株式会社は、荷物用エレベータや船舶用エレベータなど過酷な条件で使われるオーダーメイド品エレベータの製造販売・保守サービスを展開する企業です。2022年上場と比較的最近上場を果たした企業です。特徴をまとめると、

  • 人が乗るためのエレベータではなく、荷物用エレベータなど特殊品に注力
  • 国内における物流倉庫の増加に伴って、荷物用エレベータの需要は増加傾向
  • 保守サービスにより、自社のエレベータが増えるほど安定した収益源が増えるビジネス

これらの特徴を持っているため、荷物用エレベータ市場というニッチな市場で高いシェアを獲得し、安定して利益を稼ぐことができます。さらに、ネットショッピングの普及によって物流倉庫が増え続けているため、今後も業績の上昇が期待できる企業だと考えます。

直近4年間の業績をグラフ化したものを以下に示します。2023年に物流倉庫の需要が一服し、利益率が落ちたものの、来期はV字回復を見込んでいます

引用元:守谷輸送機工業株式会社 2021年~2024年3月期決算短信

守谷輸送機工業についてより詳しく知りたい方は、以下の記事で特集していますので参考にしてみてください。

中央自動車工業(8117):高収益の自動車コーティング剤で成長

中央自動車工業株式会社は、自動車ボディをコーティングするコーティング剤の製造・販売や、自動車部品の海外卸、アルコール検知器の販売を手掛ける企業です。この企業の特徴としては、以下の内容になります。主力製品であるコーティング剤の今後の販路拡大による成長に期待が持てます。

  • 高付加価値・高収益率の自動車コーティング剤販売で12期連続増収
  • トヨタ系・日産系自動車ディーラーへの強力な販売チャネルを保有
  • コーティング剤の海外展開・新規事業創出で持続的成長を見込む

直近5年間の業績グラフを以下に示します。高収益性を維持しながら、堅調に業績を伸ばし続けていることが分かります。

引用元:中央自動車工業株式会社 2020年~2024年3月度決算短信

中央自動車工業の事業内容や強みについては、以下の記事で特集していますので参考にしてみてください。

レーサム(8890):築古物件の潜在的価値を見出す不動産企業

株式会社レーサムは、主に築20年以上の築古物件や、中小規模のオフィス・商業施設の物件販売を行っている不動産企業です。特徴としては以下の内容です。今後の築古物件・中小規模物件の増加に伴って、この市場での強みを生かして成長を期待できると考えています。

  • 物件の潜在的価値・ニーズを見出す仕入れ力が強み
  • 大規模なリノベーション・用途変更を通じて物件価値を上げるノウハウの保有
  • 築古物件・中小規模物件市場の持続的成長を取り込める位置にいる

直近5年間の業績グラフを以下に示します。2021年に新型コロナの感染拡大の影響を受け、物件販売を控えた影響があったものの、きれいなV字回復を成し遂げ、業績を伸ばし続けていることが分かります。

引用元:レーサム株式会社 2020年~2024年3月期決算短信

レーサム株式会社については、以下の記事で銘柄分析を行っていますので、是非こちらも参考にしてみてください。

まとめ

今回の記事では、5月末時点で私が用いている投資対象の選別基準を満たす企業の中から、特に注目している企業を6社ピックアップして紹介しました。各企業ごとに、省エネ住宅対応や企業DX化といった社会のニーズをとらえていたり、ニッチな市場で圧倒的地位を確立していたりするなど、高い収益を上げられるビジネスモデルを持っていることが分かります。

皆さんも株式投資の対象となる企業を探す際に、各企業にどんな強みがあるのか注目してみてください。皆さんの資産を増やしてくれる有望な投資先を見つけられるかもしれません。