日本企業の個別株に投資している当ブログ運営者である私の投資ポートフォリオの状況と投資成績について、参考情報として毎月公開していきます。興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
ポートフォリオ概況
私の日本株ポートフォリオの最新状況について、各銘柄の1月中の評価額増減とともに紹介します。1月中の保有株の売却による確定損益も含めて計算していますが、1月中に購入した株は計算に入れていません。
コード | 企業名 | 12月末 評価額 | 1月末 評価額 | 1月 上昇率 |
1780 | ヤマウラ | ¥124,900 | ¥124,900 | 0.0% |
1928 | 積水ハウス | ¥378,200 | ¥358,300 | -5.3% |
2685 | アダストリア | ¥346,500 | ¥332,500 | -4.0% |
2768 | 双日 | ¥324,200 | ¥320,200 | -1.2% |
3150 | グリムス | ¥258,700 | ¥234,400 | -9.4% |
3480 | ジェイ・エス・ビー | ¥275,000 | ¥319,500 | 16.2% |
3771 | システムリサーチ | 1/27 100株購入 | ||
3924 | ランドコンピュータ | ¥202,500 | ¥195,900 | -3.3% |
3964 | オークネット | ¥267,100 | ¥263,300 | -1.4% |
4202 | ダイセル | ¥140,650 | ¥137,800 | -2.0% |
4595 | ミズホメディー | ¥150,100 | ¥151,500 | 0.9% |
4792 | 山田コンサルティンググループ | ¥192,900 | ¥191,800 | -0.6% |
5334 | 日本特殊陶業 | ¥508,000 | ¥514,100 | 1.2% |
5393 | ニチアス | ¥559,800 | 1/8 100株売却 | |
6062 | チャーム・ケア・コーポレーション | ¥132,100 | ¥128,300 | -2.9% |
6083 | ERI HD | ¥453,200 | ¥460,400 | 1.6% |
6254 | 野村マイクロサイエンス | ¥231,100 | ¥260,900 | 12.9% |
6432 | 竹内製作所 (1/23 100株追加) | ¥996,000 | ¥1,092,000 | 9.6% |
6490 | PILLAR | ¥433,000 | ¥425,000 | -1.8% |
6777 | santecHD | ¥741,000 | ¥616,000 | -16.9% |
7272 | ヤマハ発動機 (1/27 100株追加) | ¥421,350 | ¥391,200 | -7.2% |
7605 | フジ・コーポレーション | \197,600 | 1/27 100株売却 | |
7745 | A&DホロンHD | ¥198,600 | ¥191,100 | -3.8% |
7970 | 信越ポリマー | \164,800 | 1/17 100株売却 | |
8117 | 中央自動車工業 | 1/9 100株新規購入 | ||
8308 | りそなHD | ¥114,450 | ¥115,900 | 1.3% |
8593 | 三菱HCキャピタル | ¥208,400 | ¥206,900 | -0.7% |
9384 | 内外トランスライン | ¥538,000 | ¥525,800 | -2.3% |
9621 | 建設技術研究所 | ¥246,000 | ¥265,900 | 8.1% |
9744 | メイテック | ¥296,500 | ¥301,600 | 1.7% |
9769 | 学究社 | ¥205,500 | ¥207,300 | 0.9% |
確定損益 | +¥279,400 (ニチアス +¥244,200・ 信越ポリマー +\17,500・ フジ・コーポレーション +¥17,700) | |||
ポートフォリオ全体 | ¥8,524,250 | ¥8,611,900 | 1.0% | |
(参考)TOPIX | 2792.1 | 2788.7 | -0.1% |
2025年1月中に日本株ポートフォリオ全体の騰落率は、1.0%の上昇とやや好調な結果になりました。さらには、日本株全体の株価指標であるTOPIXを見てみると、1月中に-0.1%の下落となっており、TOPIXも上回るパフォーマンスを挙げられました。
1月中の株式市場の状況を振り返ると、以下3つの主なニュースがありました。
アメリカのドナルド・トランプ新大統領の就任
1月は終始アメリカの新たな大統領となったドナルド・トランプ氏の動向が注目を集めた月でした。トランプ大統領は就任直後から他国からの輸入品への関税を引き上げることが懸念されていましたが、それがなかったため、株式市場には安堵が広がりました。
日銀金融政策決定会合での利上げ決定
1月24日まで開かれた日銀金融政策決定会合にて、日本の政策金利について0.25%の利上げが発表されました。(出典:NHK NEWS WEB)
これにより、金融引き締め環境が強まりますが、事前に市場では今回利上げを行うことは予想されていたため、予想通りということで混乱にはつながらず無難に通過しました。金利動向に敏感な銀行株などにとってはプラスにはたらくとみています。
アメリカでの巨額のAI投資発表とDeepseekショック
1月22日に、アメリカのトランプ大統領は今後4年間でアメリカ国内でのAI分野開発に77兆円越えの投資を行っていくことを発表しました。(出典:NHK NEWS WEB)このニュースをきっかけに、今後AI向けの半導体の需要がさらに拡大していく期待が膨らみ、日本でも半導体製造装置メーカーやデータセンター関連の電線株など関連する企業の株価の上昇につながりました。
一方で、1月20日に中国のAI企業であるDeepseekが発表した新たなAIモデル「Deepseek-R1」は、ChatGPTの最新モデルである「o1」に匹敵する性能を超低コストで開発したとされ驚きを呼びました。
このニュースをもとに今後のAI開発投資の減少につながるのではないかという懸念から、1月27日の先端半導体やデータセンター関連企業の株を中心とした株価下落につながりました。株式市場の注目テーマであるAI開発分野の動きには今後も注目していきたいところです。
ポートフォリオの銘柄構成比率
私の日本株ポートフォリオ全体の銘柄の構成比率としては以下のようになっています。1月に売却したニチアス・信越ポリマー・フジ・コーポレーションがなくなり、新たに購入したシステムリサーチ・中央自動車工業がポートフォリオに入りました。また、買い増しを行った竹内製作所・ヤマハ発動機の比率が上がっています。

2025年1月中の売買銘柄

私の1月中の株式の売買内容について紹介します。1月は新NISAの成長投資枠が復活したこともあり、4銘柄を購入(うち新規購入2銘柄)、特定口座保有の3銘柄を売却して投資銘柄を大幅に入れ替えました。
1月中の購入銘柄について
1月は以下の4銘柄を購入しました。
- システムリサーチ(3771):新規で100株購入。
- 竹内製作所(6432):100株を追加購入。
- ヤマハ発動機(7272):100株を追加購入。
- 中央自動車工業(8117):新規で100株購入。
それぞれの企業を簡単に紹介します。
システムリサーチ(3771)

システムリサーチは、トヨタグループを主な顧客として持つソフトウエア開発やシステム構築・運用を行うIT企業です。多様な企業と手を組み、顧客要望に応じてカスタマイズしたソフトウエア・システムを提供しています。購入した理由としては以下を挙げます。
- PER12倍台とやや割安な株価水準
- 2024年3月期時点で営業利益率11%、ROE20%と高収益体質で成長を継続中
- ネックだった配当利回りの低さが1月17日の増配発表で利回り3.5%越えに
竹内製作所(6432)
竹内製作所は、ミニショベルをはじめとした小回りの利く小型建設機械に特化した建設機械メーカです。海外での売上比率が9割を超えており、建設機械の高い信頼性と操縦性の良さは「TAKEUCHI」ブランドとして世界で認められています。購入理由としては以下が挙げられます。
- PER8倍台と非常に割安な株価水準
- 2024年2月期時点で営業利益率16%、ROE19%と非常に高い収益性
- 1月10日発表の2025年3月期第3四半期決算で好調な業績の維持が確認できた
以前、この企業については以下の特集記事を作成しているので良ければ参考にしてみてください。
ヤマハ発動機(7272)
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ヤマハ発動機は、オートバイで世界2位、小型船の動力となる船外機では世界首位のシェアを持つメーカです。事業の多角化を図っており、電動自転車やEV用モータ、基板上に部品を精度良く搭載するマウンター、産業用ロボットに至るまであらゆる製品を持っており事業の安定感が強い企業です。
購入理由としては以下が挙げられます。
- PER8倍台とかなり割安な株価水準
- 2023年12月期時点で営業利益率10%、ROE15%の高効率経営で成長継続中
- 2月12日発表の新中期経営計画への期待
中央自動車工業(8117)
中央自動車工業は、自動車ボディを新品同様に保つカーコーティング剤やアルコール検知器など自動車関連用品や自動車補修部品の販売を行っている企業です。研究開発で培ったコーティング剤の性能の高さや販売網の広さを生かし、カーコーティング剤で高い収益性を確保し続けていることが強みです。
購入した理由としては以下の通りです。
- PER10倍台の割安な株価水準
- 営業利益率26%・ROE17%と非常に高い収益力と経営効率
- 9年連続増収増益を達成している安定した成長力の高さ
以前、この企業については注目企業として以下の記事で特集していたので良ければ参考にしてみてください。
1月中の売却銘柄について
2025年1月は、ニチアス・信越ポリマー・フジ・コーポレーションの3銘柄の保有株を売却しました。それぞれの売却した理由について簡単に紹介します。
ニチアス (5383):1/8に全保有株100株をいったん売却
ニチアスはあらゆる工場で使用される耐火物や、配管から中の液体やガスが漏れないようにするシール剤で高いシェアを持っている企業です。配当利回りが2%近くと少し物足りなさが出てくる水準まで株価が上昇を続けてきたことや、特定口座での保有だったこともあり、いったん売却しました。
今後も購入の機会をうかがいたい企業です。
信越ポリマー(7970):1/17に全保有株100株を売却
信越ポリマーは、半導体製造で使われるシリコンウエハを搬送する容器、自動車用のスイッチの樹脂部品、住宅用の塩化ビニルパイプなどを提供している化学メーカーです。PERが13.5倍を超え、やや割安感が薄れてきたことや、ROEが8%と経営効率の高さが物足りないことなど理由に売却しました。
フジ・コーポレーション(7605):1/27に全保有株100株を売却
フジ・コーポレーションは、国内で「タイヤ・ホイール館フジ」を展開するタイヤ・ホイールを中心とした自動車用品を販売する小売企業です。配当利回りが2%近くと魅力が薄れてくる水準まで株価が上昇したことや、特定口座での保有だったことなどを理由に売却しました。
ポートフォリオ銘柄 上昇率・下落率ランキング

続いて、2025年1月中にポートフォリオ内で特に上昇率・下落率の高かった銘柄のTOP3を紹介します。
1月上昇率TOP3

1月のポートフォリオ内の上昇率が高かった銘柄TOP3は以下の3つでした。
- 第1位:ジェイ・エス・ビー(3480) 1月上昇率:16.2%
- 第2位:野村マイクロサイエンス(5334) 1月上昇率:12.9%
- 第3位:竹内製作所(6432) 1月上昇率:9.6%
1月の上昇率トップとなった銘柄は、ジェイ・エス・ビーでした。学生向けの賃貸マンションというユニークな市場で高いシェアを誇る不動産企業です。1月23日に2024年10月期の本決算を発表し、売上高・営業利益ともに過去最高を記録しました。
さらに、来期も業績好調をキープし増配計画を発表したことが好感され株価が上昇したとみています。
上昇率の2位となったのは、野村マイクロサイエンスでした。半導体製造工程で欠かせない超純水という不純物の極めて少ない水を製造する装置を主力製品とする水処理装置メーカーです。
下落基調を続けていた株価が1月に入ってから急速に持ち直し始めてきており、1月29日に発表されたインドで最初の半導体製造工場に対する超純水製造装置の導入に向け基本合意に至ったというニュースも株価を押し上げたものと想定しています。
上昇率の3位にランクインしたのは、竹内製作所でした。ミニショベルをはじめとした小回りの利く小型建設機械に強みを持つ建設機械メーカです。
1月10日の2025年3月期第3四半期決算にて、前年同期比で営業利益32%増、純利益23%増と好調な業績が発表されたことが好感され、株価が上昇したとみています。
1月下落率TOP3

一方で、2025年1月にポートフォリオ内で下落率が高かった銘柄TOP3は以下の3つでした。
- 第1位:santec HD(6777) 1月下落率:‐16.9%
- 第2位:グリムス(3150) 1月下落率:-9.4%
- 第3位:ヤマハ発動機(7272) 1月下落率:-7.2%
下落率トップに顔を出した銘柄は、santec HDでした。光ファイバー通信に必要な光学部品や、光測定器といったニッチな市場で強みを持つ製品を持っている企業です。中国発AI「Deepseek」のニュースを受け、データセンターへの投資に陰りが出るのではとの懸念から1月27日から急速に株価が下落したためだと考えています。
下落率の2位に入ったのは、グリムスでした。中小企業・家庭向けに太陽光発電設備や蓄電池などを販売する事業や、太陽光発電所を建設・運営する事業を行っている企業です。この企業は1月中に目立ったニュースはありませんでしたが、昨年10月上旬からの株価の下落基調が続いています。
下落率の3位に顔を出したのは、ヤマハ発動機でした。オートバイで世界2位、小型船の動力となる船外機では世界首位のシェアを持つメーカで、トヨタ自動車との結びつきが強いです。この企業も1月中に目立ったニュースはありませんでしたが、昨年10月から株価は1300-1400円のレンジを行ったり来たりしている状態です。
これまでの月別投資成績の振り返り
昨年6月から今年1月までの月別投資成績を、日本株全体の参考指標であるTOPIXと併せて以下のグラフに示します。1月は利益確定が多かったこともありTOPIXを1.1%上回る好調な成績を挙げられました。これで月別ではTOPIXに5勝3敗と勝ち越すかたちになっています。
また、通算成績でも引き続きTOPIXを上回っている状態です。

まとめ
今回の記事では、日本の個別株への投資の参考として、当ブログ運営者である私の日本株投資ポートフォリオの2025年1月中の投資成績について紹介しました。1月はポートフォリオ全体で確定した利益を含めて+1.0%上昇と好調な成績となりました。同期間のTOPIXは-0.1%の微減となっており、TOPIXを上回る成績を挙げられました。
2月は、日本企業の決算発表シーズンが本格化し、各社の企業業績から目が離せない1カ月となりそうです。